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Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章 (ルトガー・ブレグマン 箸)

Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章 (ルトガー・ブレグマン 箸) 【アイキャッチ】

定期的に読んだ本と感想を書いていきます!(第百九十六弾)

📖Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章 (ルトガー・ブレグマン 箸)📖

Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章 (ルトガー・ブレグマン 箸)
タイトルHumankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章
著者ルトガー・ブレグマン
(野中香方子 訳)
発行日2021年7月30日
発行所サンマーク出版
レビュー(★4.0)

上巻に続いて下巻も読みました。(上巻はこちら

上巻と同じく、人間の本質は善悪か?との問いに、いかにして善と悪は作られるか?世界をより良い見方をするためにはどうすれば良いか?などが取り上げられています。

上巻に続きとても面白く読みました。

一方で、惰性感が少し出てきた部分もあり、★は4つにしています。(それでもかなり面白い本です)

下巻では上巻よりもさらに複雑に進化した人間関係から、対立が起こる原因などを著者視点で分析しています。

気になった箇所を引用します。

【Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章(本書)のポイント】

  • 組織の強靱さは、戦術や訓練、イデオロギーだと思われがちだが、最終的な組織の強靱さは、友情の強さである。(私も組織作りをする上で、従業員同士の友情の強さを意識したいと思いました。)
  • 影響されやすい人が「大きなやらかし」をしてしまう。
    ・・・彼らは他人の意見に影響されやすい。権威に影響されやすい。家族や友だちに、正しいことをしていると見られたいし、そう思われることを行いたい。彼らは互いのために大きなやらかしを行う。
  • 幼児からすでに道徳観が備わっている
    ・・・親切な人形と意地悪な人形を見せた場合、ほぼ全ての幼児が親切な人形を手にした。つまり、「人間は生まれながらに道徳性を備えており白紙状態ではない」と言うこと。生まれながらに善を好むと言うこと。
    一方で、幼児は自分と好みが似ている人形を選ぶことも分かっている。つまり、意地悪な人形であっても、自分と好みが似ていた場合は意地悪な人形を選ぶ。
  • 最も友好的な人が生き残る
    ・・・小社会は傲慢さを許さない。人々は、傲慢な人を変わり者と見なして締め出す。その社会で権力を手にするのは、最も親切で共感力がある人である。
  • リーダーである人の特徴とは?
    ・・・「寛大である」「勇敢である」「賢明である」「カリスマ性がある」「公平である」「偏見がない」「信頼できる」「機転がきく」「強い」「謙虚である」
  • 作り話によって人をまとめる
    ・・・作り話は、わたしたちとリーダーが、他のどの種もしたことのないことをするのを助ける。
  • 利己制にもとづく社会を作る
    ・・・利己心は抑制するのではなく、解放するべき。
    今日、スーパーマーケットで食料品の代金を支払うとき、私たちは、ショッピングカートに入れたものの生産や流通に貢献した数千人の人々と協働している。その働きの全ては、善意からではなく、自分のためだ。(資本主義に生きる)
  • 自己を捨てる
    ・・・哲学について学んだり考えたりするときには、何が事実で、その事実が裏付ける真実は何であるかだけを自分に問いなさい。自分が信じたいと思うもの、あるいはそれを信じたら社会に良い影響があると思えるものに惹かれることなく、真実だけを見なさい。
  • 他者に大いに期待を寄せるとと実際に賢くなる
    ・・・期待されたラットは実際に利口になるので、牧師から期待された子どもが、利口になると考えるのは飛躍のしすぎではない
  • 外因性インセンティブバイアスについて
    ・・・人間は「他の人」はやる気が無いと考えがち。スタンフォード大学のチップ・ヒース教授はそれを「外因性インセンティブバイアス」と呼ぶ。つまり、人にやる気を起こさせるには報酬を与えるしかないと、私たちは決めつけている。
  • 人が行動する理由
    ・・・人口の大多数(74%)が、富や社会的地位や権力よりも、思いやりや正直さや正義感と言った価値観により共感する。しかも、ほぼ同じ割合(78%)の人が、「他者」は自分本位だと考えていた。
  • 子どもたちがわくわくする公園
    ・・・砂場や滑り台やブランコのある、平均的な公園は、官僚にとっては夢だが、子どもにとっては悪夢だ。子どもたちが公園よりも廃品置き場や建設現場で遊ぶのを好むのは、それほど不思議でもない。
    (大切なのは、わたしたとは子どもに自由を与える勇気を持っているか?と言うこと。)
  • 民主主義の見え方について
    ・・・世界の民主主義は少なくとも七つの問題に苦しめられている。徐々に腐敗する政党、互いを信頼しない市民、排除される少数派、政治への関心を失った有権者、堕落した政治家、税金を逃れる金持ち、そして、近代民主主義は不平等だという認識の高まりである。
    コレへの解決方法は「もし個々の人の中に、建設的で良心的な市民がいるとしたらどうなるか?」と尋ねることである。
  • 偏見を防ぐためには、交流が必要である。それ以上でもそれ以下でもない。
  • 世界を冷笑的に見るのではなく、本当の意味での現実主義になる。(実際の他者は自分が思っているよりも善良であり、信頼できるものである)

「他人は自分が考えているよりも善良である」事は、人やパートナー子ども、など、ありとあらゆる人と接する上で重要な考え方でした。

気になる人は、是非読んでみてください。

この記事の監修者・執筆者

森口雄一朗と申します。1984年(昭和59年)生まれ。2022年3月15日に結婚、2児のパパ。趣味や日常をつぶやきます。