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社長失格 (板倉 雄一郎 著)

定期的に読んだ本と感想を書いていきます(*゚∀゚)っ

第百七十六弾

社長失格 (板倉 雄一郎 著)

タイトル  : 社長失格
ジャンル : ビジネス書
評価    : ★★★★★
著者    : 板倉 雄一郎 著
感想    :

タイトルに興味が引かれたのと、失敗例を取り扱った本を
読みたく、購入しました。

著者本人の起業から倒産までの体験談がまとめられている
ので、かなり生々しく当時の状況や感情が描写されています。
その分、とても勉強になりました。

内容をひと言で言うと、ネットのベンチャービジネスにおける
栄枯盛衰でした。

時代の流れもあり、ネットのシステム関連の会社で起業した
ものの、様々な要因で歯車がかみ合わなくなり倒産。
自己破産に至ったというものです。

その原因を著者自身が様々な角度から分析していますが
大きくは、以下2つの事を言いたいようです。

●当時の銀行対応
 ・・・ベンチャーブームで、無担保での多額の融資。
   その後ブームが去り、一転、回収モードになった。
   資金繰りができなくなり倒産。

●組織作りと組織人との関係づくり
 ・・・対組織での人間関係を作る上での振る舞い。
   組織内部の人間に対する振る舞い。
   自分の考えを優先させた故に、相手に不信感を
   与えるような行動になり、結果的に信用されなく
   なっていた。

ここから、私が思ったことは2つです。

●1つ目:
自分や会社の実力以上の資金を取り扱うと、時代の流れが
逆風になったときに、耐えられなくなる。
経営者としては、自分の会社の『実力』、『立場』、『時代の流れ』を
常に自分自身で評価しなければいけない。

【確認するための問い】
・ 自分の会社の実力と事業の規模は合致しているか?
・ 自分の会社を過大評価もしくは過小評価をしていないか?
・ たまたま、時代の流れが味方して上手くいっているだけ
 ではないか?

●2つ目:
人間関係と組織との付き合いについて・・・
これは難しいですし、正解がないように思います。
相手に対する理解を深めて行動する方が良いのか、
個人として自分の考えを第一に行動する方が良いのか。

正解が分かりませんでしたし、私自身、経験不足なところ
もあるかもしれません。
あえて言うなら、双方のバランスを保って行動する。
バランスが保てない人とは付き合わない。くらいでしょうか。

私は今個人で仕事していますが、当事者になると、客観的な
評価は非常に難しいですし、気づくのはだいたい事が起こった
後です。
(そういう意味だと、失敗して経験しないと分からない部分も
多くあると思います。)

だだ、常に自己評価をしておかないと、取り返しの付かない
事になると思います。

いろんな視点で自己評価を怠らないようにしたいと思います。

色々考えさせられました。
おすすめの本なので、ぜひ一度読んでみてください。

この記事の監修者・執筆者

森口雄一朗と申します。1984年(昭和59年)生まれ。2022年3月15日に結婚、2児のパパ。趣味や日常をつぶやきます。