定期的に読んだ本と感想を書いていきます(*゚∀゚)っ
第百十八弾
理性の限界
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タイトル : 理性の限界
ジャンル : ビジネス書
評価 : ★★★★★
著者 : 高橋 昌一郎 著
感想 :
一般的に完全なものであると考えられている『選択』、『科学』、
『数学』が、どこまで完全なものであるのか?どこからが不完全か?
解き明かされていないか?を1冊の本でまとめてくれています。
本のタイトル通り、どこが限界なのか?分かります。
また、これらの内容は専門的になりがちですが、それを一般の
社会人や大学生にも分かるように、ディベート形式で説明してくれて
いて、とてもわかりやすかったです。
●『選択』の限界
選挙や多数決で決める場合、本当に公平な多数決は存在しないとの
内容です。
例えば、ある集まりの中で誰をリーダーにするか?を決定する場合
でも、完全な投票の方法は存在しなくて、どのような性格のリーダーに
したいか?によって、投票の方法や結果が変わるというものです。
多数決は公平なものだと思っていたので、おどろきでした。
もう一つ勉強になったのが、「しっぺ返し戦略」でした。
相手に協調する方がトクか?裏切る方がトクか?有識者がパソコンの
プログラミングを組んで、いろいろなパターンで勝負させたところ、この
単純なプログラミングが一番強かったようです。
(もちろん、統計学やそのほかの数学を使ってプログラムを組んだ人が
いるにも関わらずです。)
自分の生活でも使えそうだと思いました。
●『科学』の限界
万有引力や地動説から相対性理論、量子力学まで、進化の歴史を紹介
しつつ、今の科学はどこまで分かるか?解説してくれています。
相対性理論から、光の速さに近づけば近づくほど時間の経過が遅くなる
ことはなんとなく知っていましたが、光の速さは不変で、距離も不確定な
ものであることは初めて知りました。
(つまり、光の速さで動いても、光は止まって見えずに光の速さで動いて
いる。また、光の速さに近づけば距離は縮んでいく。)
また量子力学から電子の位置は不確定なことも分かって面白かったです。
●『数学』の限界
これも驚きでした。数学自体に証明も反証明も出来ない不完全な命題を
含んでいるのも初めて知りました。数学なので、数字で証明すればすべて
説明できると思っていましたが、そうでもないようです。
上の通り、大きく3つの章に分かれていましたが、『選択』、『科学』、『数学』
ともに、突き詰めていくと、最終的には証明できない不完全なところに
到達するのが、とても面白かったです。
いいl刺激になると思います。
ぜひ一度読んでみてください!
では。