定期的に読んだ本と感想を書いていきます!(第百九十四弾)
📖生き方 (稲森和夫 箸)📖

タイトル | 生き方 | |||
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著者 | 稲森和夫 | |||
発行日 | 2004年8月10日 | |||
発行所 | サンマーク出版 | |||
レビュー | (★5.0) |
「経営の神様」と呼ばれ、京セラ・第二電電(現KDDI)の創始者による著作です。
「人間は何のために生きるのか?」「生きる指針としての『哲学』をどう考えるか?」など、稲森氏の根本的な考え方がまとめられています。
非常に面白い本でした。
ひと言で言うと「日々の仕事を精魂込めて一生懸命行うことが最も大切であり、魂を磨く行い」である事が本書の大きなテーマです。
その中で、さらにどういう心構えや考え方を持って仕事に取り組むか、人生を生きていくかが書かれています。
私が気になった箇所とその感想を箇条書きにします。
【生き方(本書)のポイント】
- 人生の仕事の結果=考え方×熱意×能力
・・・「かけ算」であることがポイントであり、最も大切な項目は「考え方」。
常に前向きで建設的、感謝の心を持つ、協調性を持つ、明るく肯定的、善意に満ち、思いやりがあり優しい心がある。努力を惜しまずに足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと。
言葉にするとありきたりだが、こういう当たり前の事を頭で理解するだけでなく体得する必要がある。 - 求めたものが手に入る法則
・・・世の中思った通りのことが起こる。ダムが必要であれば、ダムをつくろうと思わないといけない。強烈に思い続けることが大切。常に理想型を目指して姿形が隅々までイメージできるまで(見えるまで)考え抜く。 - 毎日の創意工夫が大きな飛躍を生み出す
・・・継続が大切だが「同じ事を繰り返す」という意味ではない、少しずつでいいから必ず改善や改良を付け加える(創意工夫する心)が成功へと近づくスピードを加速させる - 判断に迷った場合は、「原理原則」に立ち返り、シンプルなポイントに判断基準を置き、正しいことを正しいままに貫く。(例えば、自分たちの利益ではなく他社の利益を第一主義とする等)
- 大切な6つの精神「①誰にも負けない努力をする」「②謙虚にして驕らず」「③反省のある日々を送る」「④生きていることに感謝する」「⑤善行、利他行を積む」「⑥感性的な悩みをしない」
- 誠実であることの大切さについて
・・・人生や仕事に対してできる限り誠実であること。真面目に一生懸命働き、生きるということ。 - 「何があっても感謝の念を持つ」事を理性にインプットする
・・・ありがとうと言える心をいつでもスタンバイさせておく - 他人から「してもらう」立場でいる人間は、足りないことばかりが目に付き、不平不満ばかり口にする。
- 自分の事業に対しての問いについて
・・・自分の行いは本当にお客さまのためになっているのか?そこに私心は混じっていないか?スタンドプレーではないか?と何度も何度も自問自答する。自分基準ではなくお客さま基準で判断する。 - 社員に自分の思いを共有する
・・・自分がなしたい思いを社員に何度も何度も繰り返し共有する。
人生をどう生きるか?仕事とどう向き合っていくか?非常に参考になる1冊でした。
気になる人は、是非読んでみてください。