定期的に読んだ本と感想を書いていきます(*゚∀゚)っ
第百三十一弾
集中力はいらない
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タイトル : 集中力はいらない
ジャンル : ビジネス書
評価 : ★★★★☆
著者 : 森 博嗣 著
感想 :
作家による集中力に対する考え方とがまとめられています。
タイトルは『アンチ・集中力』ですが、集中力を全否定している
訳ではないです。
「集中している状態が、必ずしも正しいとは限らない」とか「なぜ
そこまで、集中力にこだわるのか?」とのスタンスで書かれて
います。
著者は研究職や小説など、アイデアを考えて生み出さなければ
ならない仕事をしています。
そこに必要なのは『思考する力』であり、『集中力とは真逆のもの』
であるとの考えです。
要はひとつのことに絞って行く力(集中力)ではなく、アイデアを
発散させていく力(本書では『分散力』や『発散力』)が必要である
とのことです。
・・・確かに言われることも一理あると思いました。
集中している時は「思考している」というよりも、「ルーチンを速く
正確にこなそうとしている」という感じです。
(本書では単に『反応している』だけといっています。)
逆に考えている時というのは、頭の中で外に広がりを持たしたり、
ちがうものとくっつけたり、それこそ『発散』させているように思います。
集中する力が全く必要ないとは思いませんが、ひとつのことに
集中しすぎると、横に広がりを持たせることが出来なくなるように
思いました。(考える範囲が狭まっていく)
「ではどうすればいいのか?」はこの本書では明確には語られて
いません。
ただ、分散思考を持つ人の特徴として、出来るだけ対象から離れた
場所に行こうとするようです。
●自分が踏み入れていない領域に足を運ぼうとする
●自分の信念を打ち砕くようなものに出会いたいと思っている
●遠い場所からヒントを見つけた経験がある
などなどです。
また、本書では『分散型の思考』は『分散型の行動』とも相性が
いいと言われています。
平たく言うと『いろいろと体験すること』ですが、僕もいつもは体験
したことのない行動を取り入れて、思考の幅を増やしたいと思い
ました。
アイデア必要になる人には参考になると思います。
一度読んでみてください。
では。